今回インタビューにご協力いただいたのは、美玲さん(仮)。医療関係に勤める36歳の女性です。
インタビューしていて落ち着いた雰囲気で謙虚な方という印象を受けました。マッチングアプリのペアーズで現在の彼氏と出会い、交際8か月だそうで、幸せそうな彼女なのですが、現在の人と出会うまでにかなり苦労があったようです。30代で婚活で悩んでいる方をはじめ、マッチングアプリ初心者の方にも勉強になる内容です。ぜひご覧ください!!
美玲さんのプロフィール
- 年齢:36歳
- 居住:東京都
- 職業:医療関係
- マッチングアプリ利用期間:約半年
- 成果:8人とお会いして、1人と付き合った
- 現在:ペアーズで出会った彼と交際8カ月目
利用したマッチングアプリ
- ペアーズ(Pairs) ※以下ペアーズ
始めたきっかけ
りな:そもそもペアーズを始めたきっかけを教えてもらってもよろしいですか。
合コン・街コン、パーティも何回か参加してみたのですが、自分に合わなかったんです。私は話が上手いわけでもないし男性を魅了するほどの見た目でもなかったので、複数の人が参加するイベント系では埋もれてしまうと思ったんです。
マッチングアプリだったら、興味のある方とマンツーマンでゆっくり話せるので自分に合っているのかなと。
あとは年齢的にこれが最後の婚活になると思ったので、もっと自分から積極的に動かなければという焦りもありましたね。
昨年の10月に始めたのですが、ペアーズを使ってることはごく一部の人にしか言ってなかったです。
りな:その中でもなぜペアーズを選んだのですか?
1番有名なアプリだったので。周りでもペアーズを使ってる人は結構いましたね。登録しただけで放置の人もいましたけど。
戸惑いながらも徐々にわかってきた
りな:最初はどんな感じだったのですか?
最初は緊張や戸惑いがかなりありました。マッチングしても1通もメッセージが続かなかったこともあってショックでした。でも慣れていくにつれて、これが普通なんだと認識できるようになりました。
りな:メッセージはどんな感じのやりとりを?
普通に挨拶から始まって、仲良くなったらラインに移行という流れでしたね。早い人だとマッチングしてから1週間で、長い人だと3週間くらいでお会いしました。
慣れてくるとメッセージの段階でもう「この人とは波長が合いそうだな」というのを感じ取れるようになりましたね。
りな:1週間でお会いするのに抵抗はなかったのですか?
「会ってみなければ分からない」という考えだったので、そこまで抵抗はなかったですね。プロフィールやメッセージがよほど変な人でない限りは会うことにしていました。年齢的にもそこまでしないとけないという覚悟もありました。
あた、自分なりのルールとして「車には乗らない」と決めていました。怖いので(笑)。あとは、人の多い安全なところで会うと決めていました。
りな:プロフィール写真は顔載せてました?
引き気味ですが載せてましたよ。
合コンで知り合った方をアプリ内で見つけたこともあり、載せることにより身バレする恐れも確かにありました。しかし出さなきゃもうだめだと思っていたのです(笑)
男性に求めるもの
りな:検索条件はどのように設定していたのですか?
年齢のこともあり条件はそこまで絞りませんでした。年収・職業・身長はチェックを入れてなかったです。ごまかす人も多いですしね。私の彼氏も169cmしかないのに170cmって記載してました(笑)
年収は300万後半くらいあれば十分かなと。ペアーズだと年収の欄が200万刻みなので、例え380万の人も200~400のところに埋もれてしまうじゃないですか、そうするとそこで絞ってしまって除外してしまうともったいないかなって。
ただ、年は近い方が良かったので30代で設定していました。私は年下でも大丈夫だったので。 でも逆に40代や50代からいいねがたくさんきたのでそれはちょっと困りましたね(笑)
出会たのは?
りな:実際何人とお会いしたのですか?
マッチングしたのは20~30人くらいで、実際にお会いしたのは8人だったと思います。
↓美玲さんがお会いした男性メモ↓(実際に紙にまとめてきてくれたもの)
1. Aさん 36歳
職業:障がい者支援 デート回数:1回
※こちらから軽く2回目のデートに誘うもスルーされる。
2. Bさん 36歳
職業:介護・福祉関係 デート回数:2回
※気があってわりと良い感じだったが3回目のデートが合わずフェードアウトする。
3. Cさん 36歳
職業:会社員 デート回数:2回
※高スペックで悪い人ではないが、しっくりこなかった。
4. Dさん 38歳(?)
職業:会社員 デート回数:1回
※人として受け入れられなかった。
5. Eさん 39歳
職業:会社員 デート回数:1回
※全く盛り上がらなかった
6. Fさん 34歳
職業:食品会社営業 デート回数:3回
※一番デート回数が多かった相手。何度デートしても全く進展せず。4回目のデートの予定もあったが、直前に相手からドタキャンされる。
7. Gさん 38歳
職業:介護職 デート回数:1回
※デリカシーが無く、食べ方が汚い。すごく卑屈で疲れた。
8. Hさん 35歳
職業:会社員 デート回数:2回目のデートで告白されて、現在も交際中。
りな:マッチング数の割にお会いした人数多くないですか?
ターゲットを絞りすぎなかったのと、とりあえず会ってみようと思ったからですかね。もともと自分から攻める方ではないんですが、今回はAさんのように自分からアプローチすることもありましたね。
やばい人も?
りな:やばい人はいましたか?(笑)
Dさんはヤバかったですね。そもそも待ち合わせ場所に来ないんです(笑)。
待ち合わせ場所に来なくて、「ローソンにいます。」って連絡が来たんですけど、渋谷だったので山ほどローソンあるんですよ。そこを教えてくれなくて、本当に困りました。
近くのローソンに行ったんですけど、それらしき人がいなかったので連絡したら「ヒカリエの入り口にいます」って。「わかんねーよ(笑)みたいな。」、そんなにアバウトに言われてもわからないって思いました。やっと見つけたと思ったらヒカリエのパンフレットをのんきに読んでて(笑)
こっちは必死に探してたのにって、この時点でもうテンションだだ下がりでしたね。
りな:なんだったのでしょう(笑)
よく分からないですけど、天然というか、ちょっとボーっとしてる人でしたね。
りな:ご飯に行ったのですよね?どうでした?
はい、でも待ち合わせの時点ですでにモチベーションが下がっていたので、全然楽しめなかったし全く盛り上がらなかったです。
しかも別会計だったんですよ。そりゃ自分の食べたものだし払いますよ?でもランチだったから1,500円くらいだったしそれくらいなら払ってほしいなって正直思っちゃいましたね。
りな:他にはやばい人いましたか?
Gさんもちょっとヤバかったですね。その時はカフェでお茶したんですけど、めっちゃ大声でしゃべるんですよ。すぐ隣に人がいるのにアプリのこととかベラベラ。デリカシーがなさすぎますよね。
りな:居酒屋ならまだしもカフェでそれはツラいですね(笑)
本当にデリカシーが無いなって思いました。あと、卑屈で自己肯定感がないんです。「もっと年収高い人いるのになんで僕なんですか?」「もっと見た目いい人いましたよね?」とか聞いてきて、そんなこと聞かれても答えづらいし。
りな:他にはどうですか?
会ってはいないんですけど、足あとがめっちゃ来る人がいて、10回くらいは来てましたね。いいねはしてこないで足あとだけ。しつこかったし怖かったです。ストーカーなのかなと。
発展しそうな予感
りな:Fさん(34歳)はデート3回も行ったのですね。
そうなんですよ。ただ、3回も会ったのに会話に深みが出ず当たり障りのないまま終わってしまったんです。
初めてお会いしたのがクリスマスの1週間前だったのですが…
りな:ええ!めっちゃいい時期(笑)
そうそう。それで12月23日もお会いすることになって。イルミネーションも見てツーショット写真撮ったりして(笑)。
初詣もいったんですけど、その後は互いの予定が合わずそれっきりで…
りな:なぜ…
やっぱり相手は同時進行で他の子も探してたんじゃないですかね。
ついに彼氏が?
りな:なるほど。それから8人目でようやく現在の人と?
ようやく(笑)。
向こうからアプローチがあったんですけど、メッセージの段階から変な違和感がなかったんです。最初の印象は悪くなったですね。
初回のデートは葛西の水族館に行ったんです。
りな:水族館!
私はペアーズの水族館の「コミュニティ」に入っていたんです。そのせいで短期間のあいだに水族館行きまくりました(笑)何回行ったか覚えてません。品川水族館・すみだ水族館にも行ったこともありました。
水族館で1時間過ごし、その後、海で散歩することに
りな:すごくデートっぽいですね!
話も弾んで楽しかったです。
りな:2回目は?
2回目は皇居で散歩に行きました。楽しかったんですけどハプニングが起こりまして(笑)
ベンチでお茶する予定だったんですけど、閉園する時間が思ったより早くてゆっくりできなかったんです。
その後は、なぜか秋葉原に行く流れになりました。ラーメンを食べた後、フィギュア散策に行ったりしました(笑)
りな:フィギュア?(笑)
そうなんです。フィギュア巡りに連れ回されました(笑)。
でも筋金入りのガチなオタクではなかったので気になりませんでした。
けっこうな時間ダラダラと過ごして、次はなぜか駅周辺案内図の前で「ここはこうなってるんだぁ」と語り始めました。
あまりにも長かったのでもう行こうよと声をかけようとした瞬間、「ここでいうのも…」とまさかの告白があって(笑)。
りな:え!どういう展開!?
けっこう友達の間ではネタにしてるんですけど、駅周辺の案内図の前で告白されました(笑)
後から彼氏から聞いたのですが、なかなか言い出せなくてそこになってしまったみたいです。
ただ、秋葉原って人がたくさんいるので周りに紛れてそこまで恥ずかしくありませんでした。
りな:で、どうなったのですか?
その場で承諾しました。そのタイミングで2人ともアプリを退会しました。
りな:他の男性とは違ったのですか?
これ言ったらあれですけど、フィーリングですね。波長が合うんです。オタクっぽいとこもありますが、それ以外は「絵に描いたような普通の人」だったんです。
りな:いいなぁ。普通の人って一番倍率高いんですよ!
そうなんですか(笑)確かにメッセージの段階から違和感がなく話しやすかったです。他の人はデリカシーがなかったり、人と受け入れられない方ばかりだったんですけど、ようやく普通の人と会えました。
りな:結婚前提のお付き合いなのですか?
直接は互いに言ってないですが、なんとなく漠然とそんな感じがしています。結婚するんだなと。
でも出張が多いのが不安で…ここ最近は1ヵ月くらい会ってないんですよね。
りな:1か月はきついですね。でもアプリ退会してくれたのは嬉しいですね。けっこうそれでもめる人いますよね。
本当そうですよね。
男性は課金制みたいでして。彼氏は長期で登録してたので残り1か月分使えたんですけど「もう必要ないよね」と私が言ったら素直に退会してくれました(笑)
りな:振り返ってみるとどうでしたか?
やり直せるとしたら男女とも有料のものをやれば良かったなあと思います。ペアーズだと遊び目的とか軽い気持ちで登録している人がいるので。
互いに有料だったら真剣な出会いを求める人が集まるので効率が良かったかも。アプリだと独身証明書の提出もいらないので、既婚者も中にはいたかもしれませんよね。
りな:美玲さんから婚活中の人へアドバイスあればお願いします。
あまり気負わずに選択肢の1つとしてペアーズを使うといいと思います。恋はどこから発展するか分かりませんし。
あとは会わないと始まらないので、よほど怖い人でない限りどんどん積極的に会った方がいいと思います。
編集後記
今回は、ペアーズで素敵な彼氏をゲットした美玲さんにお話を伺いました。謙虚な方で、また、出会ってきた方をまとめた資料を用意してくれたりと気配りが素晴らしい方だと思いました。
美玲さんのお話しを聞かせてもらい、私が感じたことは「自分に対するコミットメントが高い人は婚活に強い」ということです。
美玲さんの場合、30代後半である自分の年齢に危機感を覚えるとともに、自分の苦手なところをしっかりと把握していました。
また積極的に動くだけでなく、アプリでだめなら結婚相談所も考えていたとのこと。さらには休日は婚活の予定を入れられるように空けておくなど婚活に対する高い意識が見られました。
やはりこれくらいの覚悟で取り組まないと運命のパートナーとは出会えないのだなあと私は、再認識させられました。本当にこういう方に幸せになってほしいと願うばかりです!美玲さんのように実際にカップルになっている方は多いので、30代、40代の方でもまだまだ諦める必要はないな!と思います。
美玲さんありがとうございました!